「つ〜か〜れ〜た〜!!」
一人で椅子に座りながら大きな声張り上げて叫んでみた
疲れは取れず、虚しくなった
「どうしたの?」
苦笑じみた声が聞こえてきた
「とおるさん!」
とおるさんが笑いをこらえたように話しかけてきた
恥ずかしくなり、
下を向いたまま
「えっと……
少し疲れて………」
そう言うと微笑みながら
「そっか、
お疲れ様。
いつもご苦労様」
と、頭を撫でてくれた
私は穏やかな気持ちでこう言った
「とおるさん……
好きです」
するとピタリと手が止まった
少し目線を上げてとおるさんの顔を見ると
赤くなり口をパクパクとさせていた
「とおる………さん?」
大丈夫かと思い、声をかけた
こちらをみてから無言で抱き寄せられた
とおるさんの鼓動が聞こえる
体温が温かい
そう思いながら私も抱きしめた
この幸せが、
いつまでも続きますように
と…………

