「ねぇ?…………」
急に声をかけられてそちらを見ると
勉強の手を止めてこちらを見ているとおるさんがいた
「なんですか?
分からないんですか?
見してください」
そう言うと
「ち〜が〜う〜」
と、子供みたいに机に頬をのせながらこちらを見て
「あのさ、
俺と浮気しない?」
そう問われて
は?
と、言ってしまった
「何を考えてるんですか?
頭大丈夫ですか?
何か悪いものでも食べたんじゃないですか?」
そう言うと
頬を膨らませて
「だってさ〜
彼女が浮気したんだも〜ん」
ふてくされながら言うとおるさんに
「だからって、そんなことしていい理由にはなりませんよ
それに、私に彼氏がいるの
知ってるじゃないですか」
お説教じみた風に言うと
涙目になりながら
「嘘だよ…………
彼女なんていない………
怒んないで…………」
そう言われて少しキュンとした
「…………
何でそんな嘘つくんですか?」
そう聞くと
「俺さ、
めぐむちんのこと好きになっちゃった」

