お父さんの声が聞こえたけど無視して歩いた


教室に入ると北条美咲がいた


「あっ!
めぐむちゃーん!
おっはよー

昨日は遅刻したのに今日は早いんだねー」


なんて言って笑いかけてくる


「……別に………」


そう、そっけなく返事をして席についた


すると、さっきまで北条美咲と話していた男二人が


「どうも!
みさの幼なじみの山川真です!
話は聞いてるよ
よろしくね」


少しチャラそうな感じの方がそう言い、
大人しそうな方が


「佐原ってあの有名な佐原恵でしょ?
一度会ってみたかったんだ
俺は椎名咲って言うんだ
よろしく」


そう言われて思い出した


「そっか、私…
有名だったね…」


そう。
私は小中と全国で一位の頭と、運動もそこそこできた


それに、実を言うとお母さんは元女優
弟を生む時に仕事をフツーのサラリーマンに変えた


私はお父さんとお母さんの良いところが全部入ってる。


天才少女と呼ばれていたらしい


それに、旅館のことも一度公になった


でも、親戚ってこともあり
学校からは何も言われなかった


それどころか褒められていた