次の日も、透と名乗った男の子はこの場所に来て勉強をしていた


分からないところは教えて、
学校の話とかをして笑いあっていた


突然、電話が鳴り響いた


「はい?
めぐむです」


その時の彼氏、名前は木村はつ


"僕だけど、今大丈夫だった?"


そう聞かれて


「大丈夫だよ。
どうかしたの?」


そう聞き返した
笑ったあとに優しく、


"いや、めぐの声が聞きたくなったんだ"


そう囁かれて
顔がほころんだ


「本当は?」


そう聞くと
どうでもいい話をいっぱいしてから切った


透がこちらを見ていた


「なーに?」


分からない所があるかもと聞いてみた


「彼氏?」


私の質問には答えてくれず、
逆に聞き返された


頷くと優しく微笑み、


「そっか…
ラブラブだね
話してる時の顔は、女の子って感じて可愛かったよ」


そう言われて少し頬を赤く染めた


ありがとう。


と、だけ言って
勉強に戻った