金曜日はとおるさんと過ごして、土曜日はけいさんと過ごした
何をプレゼントしようか、
何が喜ぶか
二人で日が暮れるまで選んでいた
少し肌寒い感じがした
まだ夏だけど
一週間後には学校
とおるさんにはパーカーを買った
お母さんの残したパーカーは私がもらったから
私がそのお返しでパーカーを選んだ
「随分と普通のを買ったね」
けいさんは釈然としないようにこの言葉を繰り返している
私は
「いいじゃないですか〜
人それぞれでしょ?」
そう反論していた
けいさんは呆れたように歩いていた
私達は雑談をしながら帰った
途中…………………

