確かに、病気のことはショックだった


けど、ちゃんと彼が受け止めているのなら
私が口を出すことはない


そう、思っていた…………


軌条さんがある日言ったんだ


「そういえばさ、
今度の日曜日とおるの誕生日なんだよ」


と、


去年は忙しくてお祝いがあんまりできなかったから今年はって思っていたのにすっかり忘れていた私は


「あぁ!
ホントだ!
もうそんな時期か〜

何か欲しいものとかあるかな?」


そう呟いて軌条さんの部屋を後にした


何か欲しいもの、欲しいもの
と考えるけど思い浮かばなくて……


夜になって、いい案が浮かんだんだ