さきにお説教をされて、
私の目からは涙が出てきた………
叩かれたことがない私は、
痛みを知らなかった……
ナイフで足を傷付けられた以外に、怪我も何もしたことがない私は……
生まれて初めて叩かれた時の痛みを知った……
お母さんとお父さんは、私を叩いたことも殴ったことも蹴ったこともなかった………
「ちょっ!
泣くなよ………」
そう言われて
でも、涙は止まらなかった
「そんなに痛かった?
さきは、ちょっと乱暴なの……
ごめんね」
みさにそう言われて、
みさに抱きつきながら
「私ね………
生まれて初めて叩かれたの………
痛みって、
こんななんだね…
生きてるって……
ちゃんと実感が出てきた………
長い夢だったら良かったのにって
思ったことが何度もあった
でも、現実だね………
私、嬉しいよ」
そう言うとみさが泣いている気がして
離れられなかった……

