「………そんな彼と、話しているとだんだん、
どんな人か分かってきた

幼稚園の時に、お母さんが家を出ていって、
お父さんにずっと育ててもらったけどお父さんと一緒に出掛けるのは私にあったあの日が初めてだって…

だんだん、優しく悲しい彼に惹かれていった
彼も、私と一緒に恋をした

彼は、小学校の時に病気が判明していて、それでも一緒にいてくれるかって
言われたの
私はもちろん一緒にいた

前の彼とは別れたの

幸せで、
病気の事も忘れていられたの

中三のある日ね
彼の友達と買い物に行ったの………

彼の誕生日が近かったから一緒にプレゼントを選んでもらったの
けど、それを見た彼は病気の事でもストレスがあったから、私に八つ当たりをしたの

謝りに行ったわ
けど………

その時にはもう……………
遅かったの………………」


そう言い泣き出した私を見て三人は、
無言で私を見ていた