すると急にさきが


「今、その好きになった奴はどうしてんの?」


そう聞かれて
ひきつった笑顔で


「なんでそんなこと聞くのよ?
別に…………どうもないよ………………」


そう言うと
やべっという顔で


「ごめん
地雷踏んだ?」


そう問われて
軽く頷いた


「ごめんね
どうしてもその事は言えないの
まだ、どっかで認めてないんだ」


そう言うと


「「めぐむ!!」」


そう呼ばれて
後ろを振り向いた


お母さんとお父さんがいた


「どうしたの?
あのクソイカレ医者でしょ?」


「あの人か、
人のする事じゃないな……」


すると
お父さんの後ろから


「………おねぇちゃん
怪我したの?」


そう言いながら足を見ているこうがいた
こうの頭を撫でながら


「大丈夫だよ
ごめんね

心配してきてくれたの?
学校のお友達と遊ぶ約束は大丈夫だった?

きーちゃんはどうしたの?」


そう言うと
お父さんが
頭を撫でながら


「きーちゃんは預かってもらってるよ
めぐむは、無理をしないで良いんだよ
あの人にも連絡をしたんだ、
来れないけど、無理せず頑張ってくださいだってよ」


と言われて
涙が出てきた


「お父さん…………
私、吹っ切らなきゃいけないの
あの日から時間が止まったままなの
ここに来た時に、昨日のように思い出したの

怖くて、でも覚えていて声をかけてくれる人がいたの
嬉しかった
だから、あの日に囚われないようにしなきゃって、」