お母さんのこと、よく見てるんだな
って、思いながら
こうの頭に手を乗せて
「ありがとう
お母さんも、きっと助かってるわ
これからはお姉ちゃんと来ようね」
そう言うと
笑顔で
「うん!
お姉ちゃん大好き!」
そう言われて一瞬動きが止まってしまった
これ以上、昔を思い出したくはない
「お姉ちゃん?
どうかした?」
心配そうに顔をのぞき込んでくるこうに
笑顔で
「大丈夫。
なんでもないよ
ごめんね」
そう答えて部屋に戻った
そのうち、こうちゃんは
私の過去を認識して
そしたら………
あの子はどう接するんだろう
きっと迷うだろう
ごめんね。
お母さんが眠そうなのは、私のせいなんだよ……
なのに、こーちゃんに気を使わせて、ごめんね
お姉ちゃん、一人でも大丈夫になるからね

