「なぁ……紅桜の姫になってくれねーか?」

姫?



紅桜…。

「亮太の代わりにでいい。


俺らで、亜里沙を守らせてくれ。」



でも……。
いいのかな。


「俺は亮太じゃねーし。分からねぇけど。

これだけは言える。

亮太は、お前が幸せになって欲しいって思うはずだ。あいつが本気になった女が不幸になっているのを見るのは天国で見てるあいつは辛いと思う。


だから、ちょっとずつでいいから。

俺らは亜里沙を守りてぇーんだ。」



愁生……。


私は、涙が溢れた。


亮太……ごめんね。


今まで私っ。