「良かったじゃねーか。」


愁生が微笑んだ。


「うん。お兄ちゃんに会ってくる。」



コンコンっ


「どうぞ」


「失礼します。」


久しぶりに会ったお兄ちゃんはやつれていた。



ここまで私……追い合ってたんだ……。



「亜里沙!!!!!」
「おにいちゃん!!!」


お兄ちゃんは強く抱きしめた。


「今までごめんな。ほんとにごめんな。」



泣いて泣いて。泣きまくった。


「俺達の家に帰るぞ。みんな待ってる。」

「うんっ。愁生、皆様ありがとうございました。」
  


そう言って私達は家に戻った