「いってきまーす」

「いってらっしゃーい」


今日は私の彼氏、

加藤 陸斗【かとう りくと】


に告白されて初めての学校。




もうきてるかな?なんて考えたりして、

彼のクラスを通るとき何気なくちらっと覗いてみた



けど陸斗はまだきてないみたい。


そんな事をしながら自分のクラスに入る。

「げっ、今日はやくね?」

「早くて悪かったね!」

ふんっと言ってそいつの隣の席 、そう、私の席につく。


「あっ、わかったーお前、陸斗に告られて嬉しくて早く来たんだろ」

ゔっ、図星……

「んなわけないでしょ!今日は早く起きれたの、それだけだし」

「ほんとお前素直じゃねぇ」


そう言うこいつは同じクラスの

栗田 裕翔 【くりた ゆうと】

きっと世の中ではこれをイケメンと言うのだろう

バスケ部のエースでファンクラブもあるし。


それから
…密かに思ってた人。


今は………分かんないんだよね。


時々キュンって、しちゃう時はある

でもね裕翔は私の事を好きじゃない。
なんとなく、わかるんだ。

だって会話とか聞いてればわかるでしょ?

私の事、全然女として見てない

むしろ男だと思ってるよこいつ、


まぁ、だからこそ馬鹿みたいにはしゃいだり笑いあったりできるんだけどね。