「今年は同じクラスになれるといいよな」
「同感!」
幼馴染みの優季と楽しく話しながら今までとは違う通学路を歩く。
中学時代の頃は別々に登下校だったけど変な人に追いかけられてからはいつも隣に優季がいる。
心配性で優しくて頼もしい幼馴染みで良かったと何度も思う。

「俺達、違うクラスだった…」
クラス表を見てきた優季がしょんぼりとした顔で戻ってくる。
「し、仕方ないよ…」
私も同じクラスになれなくて残念だが、仕方ない事だ。
優季とは階段で別れ、E組に向かった。

「おはよう!」
教室に入ってすぐに挨拶してくれたのは親友の未来だった。
「おはよう、同じクラスだね」
「うん!これからもよろしく!」
未来の元気な声を聞いて私も元気になった気がした。