ココロはいつもキミのそばに。

「篠崎先輩!」


サキの好きな人、篠崎先輩だった。


「俺の名前、よく知ってるね。

怪我は無い?」


あっ、つい名前で呼んでしまった。


「大丈夫です、ありがとうございます。」


そこで一瞬訪れた沈黙。


もう一度お礼を言って立ち去ろうとした時。


「………名前なんていうの?」


不意に、そう聞かれた。


「山城 彩夏です。」


不思議に思って、そうとだけ答えた。


「そっか、彩夏ちゃんね。

了解、気をつけてね!」


何を言われるかと思ったら、急に名前にちゃん付け。


気をつけてね、とだけ残して行ってしまった。




”軽そうな人”


それが篠崎先輩の第一印象だった。