ココロはいつもキミのそばに。

「ごめん!

私、自分の事しか考えてなかった。

昨日言った事、本気じゃないから許して!」


「分かってた。

ミズキが心配で余裕なかったのに、無責任な事言ってこっちこそごめんね。」


昨日の事を反省して勢い良く頭を下げた私に、サキは逆に謝ってきた。


サキは悪くないのに。


でも、やっぱりサキは、私が本気で言ったんじゃないって事、分かってたんだ。


「でも、ちょっと傷ついたけどね。」


そう付け足されて焦ったけど、


「嘘だよ。

だからそんな思い詰めた顔しないで!」


そんな顔してた?私。


「でも、良かった。

これがきっかけで、アーヤとの距離が離れちゃうんじゃないかって思って、すごい悲しかったから。」


サキに安心した顔で言われて、あぁ、悲しませちゃったなぁってちょっと自己嫌悪になったけど、もう忘れることにした。


いつまでも引きずっちゃ、ダメだよね。


私が前を向かないと。