ココロはいつもキミのそばに。

しばらくするとおばさんも戻って来て、面会時間もギリギリだったので帰ることにした。


「じゃあ、帰りますね。

お大事に。」


「遅くまでありがとな。」


「気をつけて帰るのよ。

ありがとうね。」


ミズキとおばさんに見送られて病院を出ると、初夏の熱気が体をまとった。


どうか、ミズキが病気じゃありませんように。

そう、夜空に光る星達に願わずにいられなかった。


「ただいまー。」


「お帰りなさい。

ミズキくんの事……聞いたわ。

なんともないと良いわねぇ。」


お母さんが心配そうに言ったので、


「大丈夫だよ、あんなに元気だったじゃん!」


と、明るく返した。


「そうね。」


けどそうは言ったものの、不安で不安で。


ベッドに入ってからもなかなか寝つけなかった。