ココロはいつもキミのそばに。

「アーヤ、次サッカー部じゃない?」


「うん、超ドキドキする!」


サッカー部は何をやるんだろう。


さすがに講堂で試合は出来ないだろうし……。


すると、ステージの上でキャプテンらしき人がマイクを持った。


その瞬間………


『きゃーーーーーっっ!!』


女子の悲鳴が。


サッカー部はイケメン多いもんなぁ。


「俺達サッカー部は、普段の練習を見せたいと思います。

リフティングパス練とドリブル練、シュート練をやります!」


リフティングパス練は、2人組みで数回リフティングしたら相手にパスし、それを胸で受け、またリフティングし……

の繰り返し。


基本的な練習なのに、リフティングの技術が高いのは一目瞭然で。


隣のミズキもあっけにとられているようだ。


ドリブル練とシュート練も、その速さと精度に驚かされた。


いくら強豪校とはいえ、こんなに凄いとは思ってなかった。


ひととおりの部活紹介も終わり、教室に戻る途中、ミズキに話しかけた。


「ねえ、さっきのサッカー部の部活紹介凄かったね!

あんなにレベル高いとは思ってなかった。」


「あぁ、俺も驚いた。

けど………

壁は高いほうが良いってもんだろ!」


凄い前向きな返事。


ミズキらしいな。