ビターチョコレート!








「先輩?どうされましたか?」



あの時と同じような上目遣い。




「これ。翔大がくれたんだけど。一緒に行かないかって」



俺がそう言うと、ほんのり頬を染めた鈴木さんは、


「ありがとうございます、嬉しいです。」


ふんわり笑ってチケットを受け取った。





ドキン、と心臓が高鳴る。



「2枚あるから友達でも誘って」



胸の高鳴りを抑えるように、ぶっきらぼうに言った。



「楽しみです。友達誘ってみますね」



ふわっと踵を返して、『それでは』と彼女は去っていった。





俺はなんだか名残惜しい気持ちになった。