俺とみおりが出逢ったのは高校生の頃。
高校2年生の春。
「新入生にかわいい子いる」
そんな噂で持ちきりだった。
ある日のバレーの試合。
「おい!伊織、見ろよ!あそこ」
リベロの翔大が観客席を指さした。
その先には女子がいた。
「噂のかわいい新入生だよ!まさかここで会えるなんてな~。あ~試合頑張れそう」
ふ~ん。
全然興味ねぇ。
「試合に集中しろよ?」
浮かれっぱなしの翔大に喝を入れる。
「お前なんでそんなに平然していられるんだよ!!あ~みおりちゃん天使だわ」
デレデレの翔大を放って俺は精神統一をする。

