ビターチョコレート!







「……ごめんね、いってらっしゃい」



彼の背中をトンと押した。



何か言いたげな伊織くんだったけれど、何も聞きたくなかったから。




カタンと閉まるドア。




緊張の糸が切れて、私の目から涙が溢れた。