ビターチョコレート!







「あっ、夕飯はちゃんとしたやつ食べようかな」




「じゃあ、俺が作るからもう少し休んでて。出来上がったら呼ぶから」




そう言うとそそくさと部屋を出て行った。






まだ少しだけ、ほんの少しだけほっぺたが熱い。






胸が苦しくて、ほんのり甘い痛み。






片想いなのは今も昔も変わらないけど、





高校時代、伊織くんを追いかけていた頃の気持ちが蘇った。