それからは、とんとん拍子に話は進み結婚式も無事に済んだ。 スピーチで希依は泣きながら私達のエピソードやメッセージを読んでくれた。 ごめんね、希依。 心の底からお互い愛し合って結婚したんじゃないの。 伊織くんが私のことをどう思ってるかなんて分からない。 希依は、ずっと私達のことを近くで見てきて、支え続けてきてくれた。 そんな希依のことを裏切ってるような気分で、私はなんだか苦しかった。