「はぁ………」 ひとりぼっちの部屋にはよく声が響く。 彼は今日も残業。 旦那様を待つ健気な妻………、、 ではなくて、旦那様から好かれてないただの可哀想な妻。 私の名前は、須藤 みおり。 1年半前に結婚した。 夫の名は、須藤 伊織。 有名企業の重役をしている。 “ 夫 " なんて名前だけで、“ 妻 " と言う名の私に縛られている可哀想な人。 だって、彼は好きで私と結婚したんじゃないんだから…………… ずっと、ずっと私の片想い。 ずっと、ずっと一方通行で届かない気持ち。