ごめんね、ありがとう



私以外には優しい奏太。


だから優しいから奏太は自分から別れが告げられないんだと思う。


屋上を出て、階段を下ってる時決意した。


「ねぇ美和。私、奏太と別れるね。」

私の静かな決心を見て、美和もうなずく。


「美和が辛くないなら私はそれでいいとおもう。

でも無理はしないでね?」


うん。

今日、奏太と決着をつけよう。

たくさん待たせちゃったけど。


今日で解放するからね?奏太。