ごめんね、ありがとう



「追いかけてきなよ。

夏音、足は遅いし。走ったら間に合うよ。」


「え?」

「あんたのした行動、許せないけど

夏音を幸せに出来たら許すと思う。」


なんだよ、めっちゃ良い奴じゃん。

「お前、名前は?」

「‥‥‥‥?
鈴木美和。」


「ありがとな。鈴木。」


俺は鈴木に礼をいって、夏音のもとに走る。


「ふぅー、世話の焼ける2人だ。」


走って行く中で、鈴木のそんな声が聞こえた。

まじで、あいつには頭あがらねぇよ。


夏音。待ってろよ。