一途な思い。

「もー、なーに」
「俺はいつまで紗羅を監視しなくちゃいけないんだ?」
「うーん、卒業するまで?」
「あと、約2年しろ!ってゆーのかよ」
「そーゆーことだ」
「ふざけんな、つか紗羅、1年の秀太と仲いいのか?」
「なんで?」
「さっき話してたし、紗羅にしてはめずらしいなっておもったの」
紗羅は人見知り。友達は一希だけって言っていいほど人と話さない。
でも、秀太はなんか違った
後輩だけどどこか後輩じゃない
って感じがした
「しょーたくんは最近仲良くなったのー」
「しょーたじゃなくてしゅーたな!」
「またまちがえた」
「お!秀太!こっちこい!」
菅原に呼ばれた秀太はこっちにきた
「なんですか?」
「紗羅をよろしくな!」
「あ。はい!紗羅先輩は俺がちゃんと!」
「しょーたくんなにいってんのよ!」
「「だから!しょーたじゃなくて、しゅーた」」
2人声揃えていった
「なによ!びっくりした!」
「おまえが間違えるからだ!」
「紗羅先輩はやく覚えてください!」
「ほーい」紗羅は秀太のこと覚えてないわけではない。わざと間違えているのだ。
紗羅が間違えたときの秀太の反応がかわいくて。
この頃から紗羅の気持ちが変化していた

「あー、眠い。ねます。」
「さーらー!起きて授業中だよ?」
「いーの、数学はなに言ってんのかわかんねーし」
「もー、怒られても知らないからね」
と言って一希は授業に戻ってしまった

ガラガラー

急にドアがあいた

「失礼します」