雨の日




ふと気づくと光は収まっていた


私は立ち上がっていて
田中さんは目を丸くして私を見ている




「夏帆ちゃんどうしたんだい?急に立ち上がって、、、」


「へ?!」





さっきの光はおじさんには見えてなかったの?
いや、そんなはずない




「さっき、本光らなかったですか?」


私は恐る恐る聞いてみた





「本が光る?」


おじさんには少し驚いた表情を見せたけど
表情を緩ませ、ふぉっふぉっふぉっと笑っていた


「きっと夏帆ちゃん本に取り込まれていたんだよ。夏帆は本当本が好きだからねえ」