「は、はーい!!」
ナイスタイミング!
恋愛未経験者の私にはこの近さは耐えられない
スタンプっていうのは、ここの貸し借りシステム。借りたらスタンプを押して返すときにも返しましたと印のスタンプが来る
中に入り、スタンプを押して再び本を読もうとした
「わし、もう帰るから夏帆ちゃんも帰りい」
「もう終わり?」
「雨が激しくなりそうだからねえ」
最近では、ここもお客さんは数えるくらいしかこなくなってしまい
図書館が閉まる時間はおじさんのきまぐれにはってしまった
「あ、はい」
私はしぶしぶ図書館を出ると
イケメンさんはまだ立っていた
