ヨセフ達と別れた後、学者たちは近くの宿屋に泊まった。

朝になり、元来た道を歩いていた時のことだった。

「さて、ヘロデ王の所に報告にでも行きますか...」

「きっと喜ぶだろうね。」

「いや、ヘロデ王には報告しない。」

「え、何故ですか。」

「昨夜、夢の中で神からお告げを言い渡された。

『ヘロデ王の所に戻ってはならない』

と言っていた。」

「神のお告げなら仕方ありませんね。

じゃあ、真っ直ぐ帰りましょうか。」

「宮殿がある街を通らないように、少し遠回りだけど、この道で帰ろうか...」


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学者たちはきちんと神のお告げを護り、
ヘロデ王と合わずに東の国にへ帰って行った。

学者が夢を見た夜、同じくヨセフもお告げを言い渡されていた。

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