遅れて申し訳ないのでペコペコ皆に謝りながら香を手にとって主の聖所に入ってドアを閉めた。

その間、いつも通り他の祭司たちは聖所の外で神に祈りながら、わしが出てくるのを待っている。

聖所と言う所は数本のたいまつで部屋を明るくしているので、少し薄暗い。

香に火を付けて、わしもそこで神に祈ることにした。



わしは昔から神に同じ頼みごとをする。




それは養子でもいいから子供が家族に加わることじゃ。




神はわし達がこんなに老いぼれジジイとババアになるまで、願いを叶えてくれなかった。









そして何十年も諦めずに神に祈のり続けて、やっと奇跡が起ころうとしていた。