「赤子が泣いているぞ!」

「神様のお告げがあたったみたいだね。」

「早く入ってみよう。」

動物小屋に入ると二人の男女がいた。

二人とも羊飼いたちの気配に気付いたのか、赤ん坊をかばう体制をしていた。

「あの~こんな時間にすみません。

私たちはこの近くで羊飼いをしてる者です。

先ほど我々の前に天使が現れ増して、救い主が生まれたことを知らされました。

もしその子がお告げの子でしたら見せて頂けませんか?」

男女は顔を見合わせて、結論が出たらしく、彼らの後ろに隠していた赤子を見せてくれた。

その子は天使が言った通り、確かに飼い葉桶で寝ていた。

「天使が言った通り救い主がいたね。」

「そうじゃな。」

俺たちはその子にひざまづいてして神に祈り、神をあがめ、賛美しながら帰っていった。