どうしてかと言うと、何だか嬉しそうな顔をして歩いていたからだ。


私がいなかったこの三ヶ月間に何かいいことでもあったのかしら...

「!!!」

もしかしたら...女???

私が妊娠したから、もう私なんか好きじゃなくなちゃって....

...そして今、新しい彼女と会いに行くところだとか...

そんな事を考えだした私は、何だ心に穴が開いたような気分になり、180度向きを変えて、ゆっくり歩きながら家の方向へ歩き出した

「はあ〜」


ため息をして、空を見上げた


そして嬉しい事や悲しい事、ただの呟きでも、いつ何処にいても少しでも信じる心があれば、聞いて下さる神様に言った

「ねえ、神様...

ヨセフに新しい彼女が出来ても仕方がないよね

きっと私嫌われちゃったんだよね

だって....妊娠しちゃったもん


私は幼い頃から神様の教えにしたがってきた

この世界とそこにある全てを作った神様を信じてる人々は皆《神の子》と呼ばれる

だから私は自信を持って「私は神の子です」と言える

神様はこの世界から何千人という女性の中から、何んの価値も無い私を選らんでくれた

その結果、神の子を生まなければならない物凄い大きな役目を私は任されて、ヨセフと結婚ができなくなった。

だからもうどんな運命が待っていても後悔はしない!」