クラブ時間は7時まで。
夜道は暗く、俺の体力も底ついていた。

電車に乗ってもただひたすら寝た。

家に帰ると母さんの声が聞こえた。
「あら、おかえり。」

「ただいま。」

……??
あれ?母さん、また痩せた?
それは健康な痩せ方ではなく何かが母さんを蝕んでいるようなそんな感じだった。

けど俺はあえて触れなかった。
それよりも疲れた。
早く休みたい。
こんな時でさえ母さんのことより自分こと。どれほど自分勝手な奴なんだ、俺は。

「晩ごはん、机に置いてあるから食べてね。」

「わかった。」

母さんは自分の仕事へと戻った。
鈍い咳をしながら。
その咳も前より悪化していたのに気づいたのはもっと先だった。