「…野宿してまで、家に帰りたくなくのか?」

ため息混じりに、如月の顔を見る。

「だから!私は家出じゃないの!」
「じゃなんなんだよ!」

これじゃ埒があかない。
元旦から不運な物だ、家出少女(?)の如月を拾ってしまった。

「…あ、ねぇねぇ。いい案があったよ」
「ん?なんだ」

「春樹の家に住めば解決じゃん!」

いかにも名案と言った表情で、そう言う如月は、先程の可憐さを持ち合わせてはいなく、イタズラっぽく笑顔を作る。

最低な性格だ。

それでも、何故か可愛かった。