元姫は記憶を消したⅠ


守SIDE




それからは言うと当たり前だけど皆は美生と喋ろうとしない。

美生も一緒だ。



だが、しかし変わった事もある。

俺とだけだが、喋るようになった。


最初は俺から一方的だったけど、最近では全部言葉が返ってくるし、美生から俺に喋りかけるようになった。


俺は美生って呼ぶようになり、美生も守って呼ぶようになった。


このまま、美生の記憶も思い出さなければいいのにな…



だって、俺は美生が好きだから。



美「…守?どうしたの?ボーとしてるけど。」

守「いや、大丈夫。」

美「ふーん。」



いつも通り、美生は素っ気ない。

だが、少しだけ見せてくれる笑顔には癒される。




そして、少しずつ美生も強くなっていく。

美生は一生懸命に頑張っていたから、それに気づいた皆は少しずつ美生を受け入れるようになった。

美生も皆を受け入れた。




美生はあの頃とは比べものにならないぐらいに感情が豊富になる。




嬉しかったが少し寂しい部分あった。