元姫は記憶を消したⅠ



一文字で【守】

私は好きかもしれない
だって、シンプルなんだから
でも、守られてばっかりそうな名前だな
…私は美しく生きてないけど…。


美「ふーん、良い字だね」


私はあえて興味が無い振りで言ったら
彼は―――。


守「そっちも」


ただ、その一言だけだった
なのに、私は何故か泣きそうになった
何でだろう…まさか、嬉しいの?


記憶のないから名前なんて要らないって思った
美生であって美生じゃない私。

名前を褒めてくれるとこんなに嬉しいんだ…


美「私には記憶がない…だからこの名前のどれだけ大切なのかも分かんない…」



私の気持ちを彼に言った
そわそわしてた彼の顔は少し悲しそうな顔になった


守「…そう「でも」ん?」


私は彼の言葉を遮って

私は言ったんだ


美「記憶がないけど、褒めてくれて嬉しかった。ありがとう」


私は初めて笑ったんだ
笑顔が出来たんだ。
出来ないと思ってた事が出来たんだ。


ありがとう…守。