元姫は記憶を消したⅠ

美生SIDE



あれから数週間が経った。

皆は私を睨んでる
睨まれても構わない、気にしたら負け。
それに、喋る必要もないでしょ?


ここのオジ…いや、総長こと優さんがケンカを教えてくれた
ケンカはとても楽しい事を知った
ケンカしてると何も考えずに済む。
だから、ケンカが好きになった。



「なぁ…」



突如、名前聞いてきた奴が私に喋りかけてきた

私は顔には出なかったけど、びっくりした
だから、警戒してしまった。
何?また悪口?言いたかったら言えば?


だけど、私が思ってた事と違う事をアイツは言ったんだ。



守「……桐夜守。」


…はっ?
一瞬戸惑ってしまった。


桐夜守それが彼の名前だろう。
名前を言ったから私も仕方なく―――



美「…美生。神崎美生」


もう、忘れかけてた自分の名前。
美生。それが私の名前…族なんて自分の名前言ってどうすんの?
仲間なんて強くなるためにはいらないでしょ?



守「美生ってどんな字?」
美「…美しく生きる。」


美しく生きる…美生。
要らないはずなのに…何で話してしまうんだろう。


美「…そっちは、普通に一文字の守?」


私は初めて自分から問いかけたから
守は驚いた
私も驚いたわ