元姫は記憶を消したⅠ


守side

それから数週間がたった。


美「……」

守「……」



アイツは相変わらず黙りこんだまま。

他の皆もアイツを警戒しながらアイツを睨んでる。

それでも、アイツは喋らない。



そして、アイツは徐々に強くなっていった。

ケンカしてる時のアイツは少しばかり、明るくなっている。



守「…なぁ。」

美「…なに。」



久しぶりに聞けた声。

それでも、あっちも警戒心が出てる。



守「……桐夜 守。」

美「…美生。神崎美生」


仕方なく言った。言わないと進まないって思ったから。
って裏切りの元姫の事は知っていたが名前は知らなかった。
初めて知った。コイツの名前。


守「美生ってどんな字?」

美「…美しく生きる。」


美しく生きるかぁ。

…良い字だなぁ。



美「…そっちは、普通に一文字の守?」

守「お、おう。 」



初めてアイツから問いかけてきた。