元姫は記憶を消したⅠ



怖いって思ったらダメ
強くなれない

記憶は奥にしまえば良い
大丈夫、二度と思いだそうとしなければ良いんだから。


今の私は記憶無いんだから
怖いものなんて無い。


何も考えずに、強くなる事だけを考えて…
私は1人で十分だ


哀しい事も寂しい事もない


記憶無くして良かったじゃない
また、やり直せる事が出来るんだから
こんな嬉しい事ないはずよ



横に私のカバンだと思うものに手をつけた

そして、あるものを見つけた
それは、保険書だ


美「神崎美生…」


多分、それが私の名前…
美しく生きるって書くんだな、自分の字

美しく生きてないよね?
どんな思いで付けたんだろう


私は他に何か無いか探した
そして、ある2枚の写真を見つけた


私と……数人の知らない男子の姿。
もう1枚は私と私似た男の写真。

2枚とも私は楽しそうに笑ってた


美「……必要無い。」


私は2枚を重ねて破り、ゴミ箱に捨てた


今の私には必要ないわ
憶えてないんだから、いいでしょ?



今は、身体が良くなるだけを考えないと