彼の嘘は大きな愛で。





「...どこいきたい?」



できれば降ろして欲しいです。


なんてことも言えず。



「...どこでもいい」


と答えておいた。


ふっ、と笑う咲くん。


...なにがそんなにおかしいのやら。


「じゃ、しっかりつかまってろよ」


え、それって一体...


「どういう...きゃあーー!」


さっきとは比べものにならないぐらいの速さで走りだした。


もうだめ...。

このままだと色んな原因で心臓発作が...。