彼の嘘は大きな愛で。






「プッ」


終始泣きっ面の私を咲くんは優しく抱きしめた。



そして、耳元で何かを呟いた。


「ーーぞ」


「え...なに?」


「いくぞ」


どこに?


そう聞こうとした瞬間、


「ひゃあっ!!」


突然、自分の体が浮いた。


...待って、どうなってるの?!