彼の嘘は大きな愛で。




「「「きゃー!!」」」


突然、歓声が聞こえた。

それはそれは今までとは比にならないぐらい。



「なっ、なに...」


ふと顔を上げたとき、

目の前の光景を疑った。



「...雅」


「え...」


周りを見回すけど、私の周りの人は
みんな私を見てる。


なんで...



なんで、咲くんが立ってるの...?


“みやび"さんは?


「雅...」


「...や...」

「雅」


やめて、やめて、やめて。