『う、え、み、雅ちゃんが!?』

「...俺のこと、ライブで見て最後にするって」

『え...』


まだ、チャンスはある。

次のライブは馬鹿でかいホール。

そこで雅を見つけさえすれば...。



『おい咲弥』

「あ?」

『雅ちゃん見つけてどうするつもりか知らねーけどさ、

なんかするなら協力すっから』

「...さんきゅ」


そもそも、見つからないと話にならない。

そんなに簡単に見つかる訳がない。

やっぱり諦めるべきか...?



『咲弥』

「...なんだよ」


『...がんばれよ』


「っ...おう...」