結果的に雅には友達も戻った。 これでいい。 でも、一度癖づけてしまったこの態度は、 そう簡単には元に戻せなかった。 素直に雅と話すことが照れくさく感じた。 そして現在に至る。 あの頃のまま成長してしまった俺は、 せめてこの気持ちをどうにかしたい、 と思い、歌手になった。 自分の素直な気持ちを、歌詞にできる。 雅への想いを、歌に込めることができる。 ...たとえ雅が聴いていなくても。