「うーん、次はどこ行こ...」



ドンッ



「きゃっ!」



一人で悩みながら歩いていると、

誰かにぶつかった。


「あ、ごめんなさい!」


「ああ、平気」


ふいにその人が振り返る。



「え...」


「おまっ...」



間違いない。

マスクをしてるけど、

目もとの感じが咲くんだ。






「咲く...ふぐっ」


「...だまれ」



急に口を手で抑えられ、

そのまま腕を引っ張られて何処かへ歩いていく。