そんな考えが芽生え始めてから数日がたったある日、部活を終えて教室に忘れ物をしたことを思いだし、1人教室に向かう。

真っ暗だし怖いなぁ…
すぐ取って戻ろ。

教室に到着すると、電気をつけ自分の机へと向かい、中から数学のノートを探す。

「山下。」

後ろから呼ばれ、体がビクッと跳ねる。そしてゆっくり振り向くと、そこには田中が立っていた。

「び、ビックリしたぁ……」

安心した私は再びノートを探し、見つけると立ち上がった。