「なにぼーっとしてんだよっ」 慶はそう言って私にデコピンをする。 「いっっったぁ」 涙目で慶を見ると大好きな笑顔で笑ってた。 「ははっ、そんな強くやってねーよ。」 「い、痛いもん。」 わざと痛いフリをした。 「ちょっと、見せてみ?」 そう言って慶は顔を近づけてくる。 「ちょ、慶!?ち、近いよ……」 「ご、ごめんっ…」 私の言葉を聞き、慶は急いで私から離れる。 「も、戻るわ…」 慶は耳まで真っ赤になりながら、席に戻っていった。