PM 18:30 僕らの時間

私は咲夜に電話をかけた。

プルルルルル プルルルルル

『もしもーし。』

「もしもし、莉依だけど。」

『うん、どした?』

「慶に…告白された……でも、慶の高校、隣の県なんだって…だから私どうしたらいいかわからなくて……」

ポツポツと話すと、その間咲夜は相づちを打ちながら聞いていてくれた。

『莉依は、まだ好きなの?』

「うん、好き…だけど遠距離は不安で…」

『そうだね。絶対はないもんね。』

「離れてお互い変わっちゃうのがこわいよ…」

私は臆病者だね。だけどね、慶を忘れることなんてないよ。自分が思われなくなる日がくるのがこわいの。
ごめんね、こんな私で。

『でもさ、好きなら素直になってもいいんじゃない?田中はきっと、莉依のこと一番に考えてるよ。それは莉依も同じでしょ?そんな二人が付き合わないなんて、悲しすぎるよ。』