PM 18:30 僕らの時間

「私、今日気持ち伝える。」

咲夜にそう言うと予礼がなり席につく。


「山下、おはよう。」

隣から大好きな声でそう言われる。

「おはよ。」

笑顔を作り、緊張を隠す。

今すぐに好きって言いたいよ。
ねぇ、弱い私でごめんね。やっぱり君の隣にいたいよ。












その後授業にも全く集中できず、帰りのHRが終わろうとしていた。

「はい終わり。号令。」

「気をつけ、礼。」

そしてみんな一斉に帰り支度をして教室を出ていく。

田中もきっと部活へ向かうのだろう。教室を出ていこうとしている。

「た、田中っ」

思いきって名前を呼ぶ。

すると田中は振り向くと驚いた顔で私の前まで歩いてくる。

「どうした?」

「あ、あのね……私――――」